アプリケーション・レベルで TCP や UDP のパケットを中継するソフト 「stone」の紹介の 2 回目です。 今回は stone を使って, SSL で暗号化したしたデータを送受信するための具体的な手順を解説します。 これで安心してメールを転送できるようになります。
会社設立に向けて走り出してから 4 カ月, ようやく創業メンバーがそろってきました*1 。 当初はほとんどの仕事を自分一人でこなす必要があったのですが, 人数が増えるに従って役割分担が可能になり, 少しゆとりが出てきました。
というわけで一週間休暇*2 を取ってハワイへ行ってきました。 当初の予定では, 会社を設立して一段落したころに行くつもりで 6 月下旬を選んだのですが, 諸般の事情で設立が遅れています。 まあ,よくあることですね。
休暇中ではあっても, 朝晩 2 度のメール・チェックは欠かせません。 日経Linux 編集部から 先月号の原稿の校正用原稿がファクシミリで送られてきたりして, SOHO in Hawaii の様相を呈していました。
私が出先でメールを読むときは, 現地のプロバイダへ接続した後,自宅のマシンへ SSL (セキュア・ソケット・レイヤー)で暗号化した UUCP over TCP/IP (すなわち,UUCP over SSL)で接続し, メールを転送しています。 メールを一気に送受信できるので, 接続時間を最小にできます*3 。 また, SSL で暗号化しているので仕事上の機密事項を含んだメールでも安心です*4 。
(仙石浩明)
連載 第 7 回「ファイアウォール (前編)」
連載 第 5 回「stone (前編)」
本稿は日経Linux 2000 年 9 月号に掲載された、 実践で学ぶ、一歩進んだサーバ構築・運用術, 第 6 回「stone (後編)」を日経BP 社の許可を得て転載したものです。
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