私が好きな SF の主人公のセリフに、こういうものがある:
「わたしは、偶然の一致というのを信じない」
ガニメデの優しい巨人
ジェイムズ・P・ホーガン (著)
ある事象の直後に、本来直接は関係ないはずの別の事象が起きたら、 両者の間に、なんらかの因果関係があるはず、と考えるのが、 「偶然の一致を信じない」人のとるべき態度であるし、 この考え方は、技術者や科学者にとっての鉄則だと思う。
同じ事象を観測していても、偶然の一致を見つけ出せるか、 それとも代わり映えしない観測データと思って見過ごすかが、 大きな分かれ目になりそうだ。
プログラムの動作ログも同じ。同じログを見ていても、 そこからどれだけの内容を汲み取れるかは、 技術者の資質に大きく依存すると思うし、 スキルアップを目指すなら、自分より優れている技術者が、 そのデータから何を引き出すことができて、 自分がどうしてそれを引き出すことができなかったのか、 詳細に省みるべきだろう。