昨日に引き続き、これも tech ML で流した IPv6 ネタですが...
KLab のイントラのサーバである kamiya で、
ping6 -I eth0 ff02::1
を実行してみると、20台程度のマシンが反応します。うち、半分くらいは、 私が IPv6 をインストールしたマシンだったりします。 Linux や WindowsXP は標準で IPv6 をサポートしてますし、 Windows2000 も IPv6 Technology Preview を使えば IPv6 が使えます。興味がある人は試してみては? 今まで鳴かず飛ばずだった IPv6 ですが、なんとなく いろいろ使えそうな予感がします。 いろいろな仕掛けを IPv6 へ移行中...
# ついでに言うと stone も、IPv6 をサポートしています
六本木LAN の kamiya からフツーに IP で、私の自宅サーバ asao.gcd.org へ ping を打って、
kamiya:/home/sengoku % ping -t 64 asao.gcd.org PING asao.gcd.org (60.32.85.216) from 10.10.0.2 : 56(84) bytes of data. 64 bytes from gcd.org (60.32.85.216): icmp_seq=1 ttl=50 time=6.55 ms
asao.gcd.org 側で見ると、
asao.gcd.org:/root # tcpdump -v -i ppp0 icmp tcpdump: listening on ppp0, link-type LINUX_SLL (Linux cooked), capture size 96 bytes 09:34:55.115600 IP (tos 0x0, ttl 50, id 0, offset 0, flags [DF], length: 84) 161.90.128.210.bf.2iij.net > asaogw.gcd.org: icmp 64: echo request seq 256
64 に設定した ttl が 50 まで減っています。つまり 14 hop あるということ ですね。ping パケットは
六本木LAN → PPPoE (IPv6網) → IIJ (6 hop) ─┐ ↓ MFEED │ 自宅LAN ← PPPoE (IPv6網) ← OCN (7 hop) ←┘
と延々と旅をしてますし、しかも IPv6網は PPPoE でトンネリングして しまっているので、IPv6網での物理的な hop 数はカウントされていません。 実質的には合計で 20 ~ 22 hop 程度はあると考えるべきでしょう。
一方 IPv6 で asao.gcd.org へ ping を打つと、
asao.gcd.org:/root # tcpdump -v -i br0 icmp6 tcpdump: WARNING: br0: no IPv4 address assigned tcpdump: listening on br0, link-type EN10MB (Ethernet), capture size 96 bytes 09:37:10.664278 kamiya.v6.klab.org > asao.v6.gcd.org: icmp6: echo request seq 256 (len 64, hlim 60)
hlim が 60 までしか減ってません。つまりわずか 4 hop ですね。
六本木LAN → IPv6網 → 自宅LAN
しかも途中に PPPoE のような邪魔なものは入っていないので、 mtu は 1500 のままです。