先日、KLab のエンジニアの T さんが、 KLab 社内 ML でマーケティングの本を紹介しました。
今週のマーケティング本:「マーケティング / 恩蔵直人」
私がマーケティングを学んだときの師から紹介された本。 入門書として読むのも良いですが、網羅的かつ体系的に纏められており、 マーケ脳を整理・刺激するのにも適していると思います。 電車の中でも読みやすい文庫サイズ。
さっそく買って読んでみました。 網羅的に分かりやすく説明してあるので、 マーケティングを専門としない人にもいい本ですね。 そこで、私も推薦文を tech ML (KLab 技術者 ML) に書きました:
T さんオススメのマーケ本を買いました。 この本に書いてある事くらいは、 きちんと押えておくと、 技術者以外の人と話す時に役立つのではないかと思います。
つまり、技術者、企画者、マーケター、セールス、 会社ではいろんな人が業務を分担して仕事を進めるわけですが、 共通言語を持っていないと意思疎通がうまく いかなくて仕事がスムーズに進みませんよね?
で、共通言語というかバックグラウンドを少しでも共有するために、 お互いの分野の基礎的な部分くらいは、網羅的に押えておく事が重要ですね。
なので、技術者こそ、こういうマーケティングの基礎を網羅的に解説した本を 読むべきだと思います。 後ほど本棚に置いておきますので、是非読んで下さい。
# 真っ先に読みたい、という人は私が本棚に置く前に取りに来てね。
というメールを tech ML に流した直後、 KLabセキュリティの Windows プログラミングが得意な S さんが取りに来ました。 彼は日頃、マーケティングな人達から無理難題 ;) を押しつけられて 困っているので、 マーケティングの基礎を学ぶことはきっと役にたつことでしょう。
こういう本を読んで、 マーケティングとはそもそもどんなことなのか知っておかないと、 同じプロジェクトで一緒に働いているマーケ担当な人が、 マーケタとしてどのくらい優秀な人なのか、 あるいはダメな人か分かりませんよね?
同僚が優秀なマーケタなら、 その人の言う事を信じて開発方針を決めてかまわないのですが、 そうでないマーケタの場合は、 言う事を鵜呑みにするのは危険ですよね? 信じる者は足をすくわれてしまうでしょう。 そういう場合は、鵜呑みにせずに、 他の人の意見を聞くなり、自分で考えるなりしなくてはなりません。
あるいは立場を逆にして考えてみると分かりやすいかも知れません。
例えば、技術の事が全く分からない人が、 技術者に開発を依頼をするとき、 その技術者がどのくらい優秀な人か分からないと、 その人が○週間で開発できる、 という言葉を信じていいのか良くないのか判断できませんよね? できる、と言ったから信じたのに~、と言っても後の祭です。
だから技術者でない人も、 相手がどのくらい優秀な技術者か判断できる程度には、 技術の基本を網羅的に押えている必要がありますし、 その逆に、マーケティングの専門家でない人も、 相手がどのくらい優秀なマーケターか判断できる程度には、 マーケティングの基本を網羅的に押えている必要がある、 ってことだと思います。