KLab の開発に参加いただいている協力会社の A 社の S 社長が、
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私自身は情報処理のキホンをちゃんと「教わったり習ったり」した ことはなく、その点で、至る所で「やっぱりキホンがしっかりして いる人には適わないなぁ」と感じるシーンも経験します。
で、大学や専門学校で情報処理を学んで来た人に教えて欲しいの ですが・・・・・・
Q1) | 学校でどんなコース(講義/単位)がありましたか。
○○学 とか ○○技法 とかそんな感じの。 |
Q2) | その中で、印象深かったものや、今こうやって開発の現場で仕事を
していて「学んでよかったなぁ」と思ったものを教えてください。 |
Q3) | 今この会社の、学校でそういうことを学んでこなかった人に対して
「俺が解るように教えてやる!」というのがあるとしたら どんな事ですか。 |
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という質問を tech ML にしました。
みなさんならどう答えますか?
- A1)
- 私は情報工学科だったので、論理回路からコンパイラ、ソフトウェア工学まで一 通り学びました。ついでにいうと実践的なプログラミングは、某ソフトウェアハ ウスでバイトして覚え、ネットワークは、最初の就職先のイントラ構築の手伝い をして覚えました。
- A2)
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専門課程で学ぶ事で一番大事なのは、「大海」を知る事ですね、きっと。
「大海」を知らない「井の中の蛙」は、決して「井」から出る事はできません。
大事なのは知識や経験を身につける事ではなくて、自分が何を知らないかを 知る事です。
大学は「開発の現場で」役にたつことを教えてくれない、と多くの人が言います が、そういうことを言う人って、ほぼ確実に自分が何を知らないか分かってない と思います。 - A3)
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なんでもいいです。自分では到底作り出す事ができないものについて、
完全に理解するよう努力する経験をすることができるのであれば。
言い替えれば、何か (What) を学ぶ事が重要なのではなくて、
まして、どうやって (How) を覚える事なんて重要であるはずがなく、
体得すべきは、なぜ (Why) を問い続ける習慣そのものです。
「トランザクション輪読会」(社内輪読会です) の本を、 「分かったつもり」レベルではなく、 完全に理解できるまで頑張るとかでも、もちろんいいですね。 どこまで完全に理解できたか自体は、実はあまり重要ではなくて、 理解しようと努力して、自身の限界まで力を出し切ってみることが事が 大事なのではないかと。
「輪読会」に参加した人は実感していると思いますが、何が分からないか 分からない人は、質問さえできないわけです。自分が本当に理解できているか、 常に反省する習慣を身に付けたいものです。
ちなみに私は大学生の時、隣の理学部の数学科へ出かけていって、 なんとか理解しようとさんざん苦しんだ挙げ句、 どーしても「分かったつもり」レベルから脱することができずに 自身の理解力の限界を知る経験をしました。
いちおーその単位は取ったのですが、数学者になることはあきらめて 情報工学に専念しようと思ったのでした。