仙石浩明の日記

2006年4月10日

守秘義務

取引先が秘密保持契約(NDA)のもと開示した秘密や、お客様のデータや、経営情報などについては、あからさまに「秘密」という感じがするので、それが守秘義務の範囲に含まれることは誰の目にも明らかだろう。では、ノウハウはどうだろうか?

本当に件のノウハウなんか「しゃべるな」と言われたから(=明確に秘するべき事と定義されたから)言わないだけで、別にそれを知ったからといってPerl のディストリビューションができるわけでも、俺もディストリビューションを作ってやろうと思わせるもんでもないし、マジで「コロンブスの卵」のノウハウ程度のもの。 (秘密にすべきことは明確にされるべき)

なにを「秘するべき事と定義」するかは各社の考え次第だから、私がとやかく言うことではないが、少なくとも弊社では、アイディア自体は秘密とは考えない。

ベンチャー起業の鉄則
アイデアなんて二束三文だ
(ベンチャー起業の秘訣!無料アイデア付き)

と社長自らが言っているし、 私も以前考案したDB サーバのセキュリティ向上策をはじめとして、 実地の運用ノウハウを公開していきたいと思っている。 「アイデアは人に話すことで熟成していく」 (ベンチャー起業の秘訣!無料アイデア付き)と考えるからだ。

そもそもノウハウは、アイディア自体にあるのではなく、 そのアイディアを具現化できる「人」にこそあるのだと思う。

Filed under: 技術と経営 — hiroaki_sengoku @ 07:38

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