GCD の バックアップ回線は、 (費用節約のため ^^;) 固定IPアドレス契約をしていない。 また出先でノートPC を使うときなども IPアドレスは固定でないわけで、 そういったときにもホスト名を持たせられる ダイナミックDNSサービス が便利。
ダイナミックDNSサービスというと、 DynDNS.org, freedns.afraid.org, ZoneEdit.com, No-IP.com, ieServer.Net, ddo.jp などが有名であるが、 いろいろ実験したいときなど、 自前のダイナミックDNSサービスがあると何かと便利なので立ち上げてみた。
大抵のダイナミックDNSサービスは、濫用防止の仕掛けがあって、 アドレス更新頻度が高いとすぐサービス利用を拒否されてしまう。 実験の時など意図せず何度も更新へ行ってしまうこともあり得るわけで、 そのたびに利用を拒否されては実験が滞ってしまうし、 そもそも人様のサーバを実験につきあわせてしまっては申し訳ない。
http://ddns.gcd.jp/register に アクセスして、 ホスト名とパスワード (と captcha) を入力して、 「register」ボタンを押すと、 「ホスト名.gcd.jp」という FQDN を DNS に登録する。
そして、 http://ddns.gcd.jp/update へ
ユーザ名: | 登録したホスト名 |
---|---|
パスワード: | 登録したパスワード |
でアクセスすると、 アクセス元のグローバル IP アドレスが登録される。 アクセス元と異なる IP アドレスを登録したい時は、 http://ddns.gcd.jp/update?ip=127.0.0.1 などと「ip」をパラメータとして指定すればよい。 もちろんこのサービスは実験目的で立ち上げたものであり、 安定運用を保証するものではない。 予告無くサービスを停止あるいは制限を加えることを 了承いただけるかたにのみ利用を許諾する。
GnuDIP など、 ダイナミックDNS サービスを実現するソフトウェアはいくつかあるようであるが、 Web アプリケーションとして行なうべき事は極めて単純 (ホスト名登録と IPアドレス更新のページだけ) なので、 ざくっと php で書いてみた(わずか 250行)。
ネームサーバは MyDNS を使用している。 MyDNS というのは MySQL (あるいは PostgreSQL) のレコード (一例を以下に示す) を そのままゾーンレコードとして扱えるネームサーバ。 つまり php スクリプトから MySQL データベースを更新するだけで ダイナミックDNS サービスを実現できる。
mysql> select * from rr; +-----+------+-------------+-------+----------------+-----+-------+ | id | zone | name | type | data | aux | ttl | +-----+------+-------------+-------+----------------+-----+-------+ | 1 | 1 | | NS | ns.gcd.jp. | 0 | 14400 | | 2 | 1 | | A | 60.32.85.216 | 0 | 14400 | | 3 | 1 | | MX | mx.gcd.org. | 10 | 14400 | | 4 | 1 | * | MX | mx.gcd.org. | 10 | 14400 | | 5 | 1 | ns | A | 60.32.85.217 | 0 | 14400 | | 6 | 1 | www | CNAME | gcd.jp. | 0 | 14400 | | 7 | 1 | ddns | CNAME | gcd.jp. | 0 | 14400 | (中略) | 106 | 1 | senri | A | 60.32.85.220 | 0 | 50 | | 107 | 1 | asao | A | 60.32.85.221 | 0 | 50 | (中略) +-----+------+-------------+-------+----------------+-----+-------+
MyDNS は listen するポートを、 「listen = 127.0.0.1:53」などといった形式で指定するが、 IP アドレスとして 0.0.0.0 を指定する (つまりインタフェースを指定せずに listen させる) ことができないので、 以下のようなパッチをあてて使っている (2行コメントアウトしただけ)。
--- src/mydns/listen.c.org 2006-01-19 05:46:47.000000000 +0900 +++ src/mydns/listen.c 2007-08-02 13:46:33.000000000 +0900 @@ -81,8 +81,8 @@ if (family == AF_INET) { memcpy(&addr4, address, sizeof(struct in_addr)); - if (addr4.s_addr == INADDR_ANY) - return; +/* if (addr4.s_addr == INADDR_ANY) + return; */ } #if HAVE_IPV6 else if (family == AF_INET6)
PPPoE などでインターネットへ接続するサーバ (つまりルータ兼用サーバ) で ネームサーバを走らせようとする場合、 インタフェースを指定せず (INADDR_ANY) bind する ほうが何かと都合がよい。 にもかかわらず、 ネームサーバがインタフェース毎に bind しようとするのは何故なのだろうか。 久しく使っていないが、 BIND も そういう仕様だったと記憶している。
うっほ~
「ダイナミックDNS システム構築」でぐぐったら、こちらにたどり着きました。
酔っぱらってるのともう眠いので、記事斜め読みですが、なんとか自分でも構築できそう...簡単かな?
現在の有料DDNSサービス追い出されそうなので、鯖自分で作っちゃおうっと...
とりあえず、お気に入りに登録させていただきました。
Comment by ものぐさ — 2008年3月6日 @ 01:11