2009年の年末に香港に行ったときは、 Hutchison と CSL の SIM を比較して CSL を選んだが、 単に CSL の HK$1000 Prepaid SIM の有効期限が 2年だった (フツーは 6ヶ月) ことに魅力を感じたからで、 データ通信自体を比較したわけではなかった。 そこで今回は Hutchison Telecom Hong Kong (和記電訊, 3HK) の 3G Int'l Roaming Rechargeable SIM Card (3G 國際漫遊循環儲值咭) HK$98 (約1080円) を買うことにした。
今回の訪港は夜のフライトで、 しかも向かい風 (偏西風) が強くて到着が大幅に遅れ、 香港国際空港に着いたのは 23:00 過ぎ。 出発ロビーの 3Shop (3HK の店) も 1010 Centre (CSL の店) も既に閉ってる (正確に言えば到着ロビーに着いた時点で 23:30 だったので行くのを断念)。
ホテルへのバス (パックツアーなので空港⇔ホテルの送迎が含まれてる) の中で 24:00 を過ぎたので、 さっそく Nexus One (2009年の年末に購入した HK$1000 Prepaid SIM を入れてある) で 「179179」 にダイヤルして、 CSL の Mobile Broadband Service の 5-day pass を申し込む (HK$178, 約1960円)。
CSL の Mobile Broadband Service (データ通信サービス) は 24:00 が課金の区切りとなるので、 24:00 前に申し込んでしまうとそれが一日目とカウントされてしまう (例えば 23:00 に使い始めると、 1-day pass なのに 24:00 までの 1時間しか使えない恐れがあるが、 本当にそうなるのか恐くて実験できない ^^;)。 もっと早い時間に香港に着く場合だと、 最初の日に Mobile Broadband Service を申し込むべきか悩ましいことになる。
その点、 3HK SIM だと、 24:00 区切りなのは CSL と同じだが、 一日の上限 HK$28 (約310円) に達するまでは HK$2/MB の従量課金なので、 何時に着こうが迷わずデータ通信を開始することができる。
CSL の 1-day pass は HK$50 (約550円) なので 3HK の HK$28 が圧倒的に安く感じられるが、 5日間で考えると CSL の HK$178 に対し、 3HK は HK$28*5 = HK$140 と、 差が縮まる。
で、ホテルに着いて Nexus One を WiFi AP (ポータブル Wi-Fi アクセスポイント, Android 2.2 の標準機能) として使う。 ホテルの部屋でも無線LAN サービスが提供されているのだが、 一日の利用料が HK$100 (約1100円) とバカ高いので、 滞在中はずっと Nexus One をアクセスポイント代わりに使った。 ノートPC 2台 (前回、 前々回、香港で購入した NetBook) と Android 端末 2台 (今回購入した Galaxy S と IDEOS U8150-B) でこの 「WiFi AP」 を利用したが、 常に安定して利用できた。 しかも日中は (当然だが) スマートフォンとして使えるわけで、 これならモバイル WiFi ルータ専用機なんて要らない。
翌日、
旺角へ行って適当に歩いていて見つけた 3Shop (亞皆老街40-46號) で
3G Int'l Roaming Rechargeable SIM Card (3G 國際漫遊循環儲値咭) HK$98 を買う。
そして、
そこからほど近い電器店、
百老滙 Broadway (西洋菜南街78號) で
Galaxy S (i9000) を買った。
実はこの日は iPhone 4 を買おうと思って朝から旺角じゅうの店を探し回ったのだが、 どこも売切れ、あるいは HK$6,400 以上のプレミア価格 (約7万円〜) での販売のみで、 定価販売しているところは見つからなかった。
例えば、
豐澤 FORTRESS の店頭には、 「iPhone 4 現貨售罄 敬請無須排隊等候 多謝合作」 (iPhone 4 在庫売切れ。 行列しないで下さい。ご協力に感謝します) と貼り紙してあった。 こんな貼り紙が必要となるくらい、 香港の人は行列するのが大好き。 バス停やエレベータの前など、 普通だったら 10人以上は決して並ばないだろうと思われるところに、 100人以上の人が並んでいたりする (本当!)。 それも整然と。 大阪育ちの私からすると目を疑うレベル。 |
仕方ないので次善の策ということで Galaxy S を買うことにしたのだが、 Galaxy S も売れ筋のようで値引販売はなく、 どこの店も一律 HK$4,988 (約54900円) だった。 同じ値段なら量販店の方がいいだろうということで、 近頃急激に店舗数を増やしている百老滙で買おうと思った次第。
店内が混みあっていてなかなか店員を捕まえるのに苦労したが、 いったん捕まえて Galaxy S を買うぞっと伝えたら、 やたら丁寧な接客で (もちろん英語が通じる)、 頼みもしないのにオマケをどんどん付けてくれる:
レシートの一行目が Galaxy S 本体だが、 その下にずらずらっと 6つ並んでいるのがオマケ:
10/YEP 5G KU多用途袋 | 多用途(?)ポーチ |
SANDISK SDSDQ/R-8192 (MICRO SD) 記憶卡 | 8GB microSD |
TEKCOMM i9000 CHG | Galaxy S バッテリ充電器 |
TEKCOMM (K3SDM) MICRO SD 讀卡器 | microSD カードリーダ |
TEKCOMM EC68 AA CHARGER(PK) MICRO USB | 単三電池*2 緊急ケータイ充電器 |
TEKCOMM i9000 SCREEN PROTECTOR保護貼 | Galaxy S 用スクリーン保護シート |
レシートには書かれていないが、 Galaxy S 用のハードケースももらった。
しかも (オマケの) スクリーン保護シートを貼ってくれるサービス付。 香港ではスクリーン保護シートを貼るのはアタリマエのサービスらしく、 いたるところで真剣な顔付きをした店員が全神経を集中させて保護シートを貼っている姿を見かけた。 「当店には保護シート貼の名人がいます」 と (広東語で) 書いてある貼り紙まで見かけた。 お店同士で、いかにキレイに保護シートを貼れるか競いあってるらしく、 ほんのわずかでもホコリが入ったりすると、 セロテープを使って保護シートを剥して貼り直す。 もうその辺でいいよと止めても、 店員自身が納得いくまで何度も何度もしつこいくらいに貼り直していた。 (欧米人に比べると) 日本人は神経質だと思うのだが、 日本人だってあんなに真剣に保護シートを貼ったりしないと思う。
↓ 百老滙の狭いカウンターで Galaxy S に保護シートを貼る店員。 隣はオマケの数々。
以上のサービスに加え、 クレジットカード発行銀行による 10/22〜1/2 の金/土/日曜/休日限定キャンペーンということで、 8228-3188 に電話して今回の購入で使用したカードの番号を登録すると HK$200 キャッシュバックがあるらしい。 カード発行銀行によるキャッシュバック and/or 割引キャンペーンは、 香港滞在中いろいろなところで目についた。 銀行同士の競争が激しいため? 香港は街じゅう活気に満ちて景気がよさそうだが、 サービス競争も激化の一途をたどっているようだ。
さらに、 先ほど 3Shop で買った SIM カードを入れて Galaxy S の使い方まで説明してくれた。 保護シート貼ったり懇切丁寧に説明したりと、 お客一人に対して長々と接客するから、 店員がなかなか捕まえられずに右往左往するお客で店頭が混みあうのだと思うのだが... で、妻が 「インターネットは?」 などと口走ったものだから、 店員が嬉々としてブラウザを実行してみせながら、 「ただし、データ通信には別途設定が必要になります」 などと説明。 ところが、 ブラウザがきちんと Web ページを表示して店員が驚くという一幕もあった。 APN の設定やデータ通信サービスの申込みが不要で、 いきなりデータ通信ができてしまう 3HK SIM ならでは。
というわけで、
無事 Galaxy S でインターネットつなぎ放題になったのだが、
購入時の SIM 残高が HK$98 なので、
毎日上限の HK$28 を使ってると、
4日目の途中 (正確には 7MB 通信した時点で) で使えなくなってしまう。
で、2日目 (SIM を買った翌日) の晩にインターネット経由でリチャージしてみた。
ところが SIM の残高に反映するのは 2営業日後らしい。
つまり 4日目の晩ということ?
う〜ん、
それではギリギリ間に合わず、
4日目に通信できない時間帯ができてしまう恐れが...
CSL の SIM と同様、 3HK SIM も、 (1) Recharge Voucher (2) ATM (3) PPS (4) Internet の 4通りの方法でリチャージできる。 (2)〜(4) はいずれも残高に反映するまで 2営業日かかる。 なお、 CSL には 「Automatic Top-Up Service」 という自動リチャージの方法があるが、 3HK には無い。
実際、 3日目の早朝 4:02 に、
From: +8526335500031003
The remaining value of your SIM card is below HK$35.00. Please recharge it.
という残高不足を警告する SMS が届いた。 なぜにこんなに早朝に? と思ったが、 Android 端末 (Galaxy S) は勝手に通信する (無線LAN につなぐのを忘れていた?) ので、 0:00〜4:02 の間にも残高は減り続け、 HK$35.00 を下回ったのが (たまたま) 4:02 だったということなのだろう。 今日一日はもつ (一日の上限は HK$28 なので) が、 今晩 24:00 を過ぎれば、いつ残高が HK$0.00 になるか分からない状態。
しかたないので、 出かける前にホテル近くの HSBC の ATM でリチャージに挑戦。 ATM で電話番号を入力するとリチャージできるようなのだが、 電話番号の後ろにチェックディジットを付けなければいけないことに気付かず、 そんな番号は知らないと ATM に拒否された (そもそも ATM によるリチャージだと 2営業日かかるのでどのみち間に合わない)。
しかたないので、 その日の晩に HK$100 Recharge Voucher (増値券) を買った (約1100円):
Recharge Voucher の周囲のミシン目を切って中を開くと、 以下のように 16桁のパスワード (voucher activation number) が現れる:
ここには 「増値方法」として、 1753175 にダイヤルせよと書いてあるが、 この番号だとアナウンスを聞いて操作しなければならないので、 ##105* に続けて 16桁の番号を押し、 最後に # を付けてダイヤルする方法のほうが簡単。 すなわち ↑ の場合だと、 ##105*9892122909964746# にダイヤルすればよい。
すると、 以下のような SMS が送られてきてリチャージ完了:
From: +8526335500031003
Recharge completed.Your mobile no. is: 6317XXXX.Recharge amount:HK$100.0.New stored value: HK$118.8.New expiry date:17/06/11 at 23:59. Check Digit: 4
なお、 ##107# へダイヤルすることでいつでも残高を確認できる。 4日目 (Recharge Voucher を使った晩の翌日) の晩に ##107# へダイヤルしてみると、 以下のような SMS が送られてきた:
From: +8526317XXXX50000
(Account Enquiry Page 1/2)Mobile no:6317XXXX
Credit Bal:$190.75
Expiry date:18/06/11 23:59
Check digit:4
Local data bill cut-off date:17
インターネット経由でリチャージした HK$100 が追加され、 有効期限も一日延びた (残高に HK$100 以上追加した場合、 その時点から 180日後が新しい有効期限になる) ことが分かる。
この 3G Int'l Roaming Rechargeable SIM Card は、 「Int'l」 と冠しているだけあって、 残高確認やリチャージは日本からも可能。 だから半年に一度、忘れずにリチャージし続ければ、 香港を訪れなくても SIM を有効に保つことができる (CSL の Automatic Top-Up Service の方が自動的にリチャージできるぶん楽)。
3のローミング対応SIMカードを買われたのですね。 私はいつもローミングできないSIMカードを買ってしまい、深センに行って繋がらなくなって慌てて深センのSIMカードを買うハメにあうことが。。w
Galaxy S は在庫あるのですか。 来週香港に行って何かしらの携帯電話を買おうかなと思っていたので、見に行ってみます。
Comment by よこいまさる — 2011年1月6日 @ 15:52