2000年に (株)ケイ・ラボラトリー (KLab の当時の社名) を創業してから 6 年、 当然ながら数限りなく採用面接を行ないました。 最近でこそ私の面接なしで採用された人達も増えてきたのですが、 一時は技術部門のほぼ全員が私の面接を経て入社した という人達だった時期もあります。
最終の役員面接というと、多くの人が通りいっぺんの面接だと思うらしく、 役員面接で技術的な突っ込みを受けて、応募者が戸惑うケースが多々ありました。 私としては、応募者に合わせてその都度、どういう面接方法が適しているか考えて、 質問する内容を変えてはいるのですが、 そうはいっても 100人以上も面接すればある程度パターンのようなものもでてきます。
比較的頻度が高い質問パターンを紹介し、 どう答えることができていたら採用になっていたか、 振り返ってみようと思います。 名付けて「面接FAQ」、面接で(私に)よく聞かれること、 面接官自身が語る面接攻略法。
KLab にあまり興味を持っていなかったけど (転職斡旋エージェントに勧められて) とりあえず面接を受けに来ました、 という応募者に、 なんとか KLab の魅力を伝えて、入社しようという気にさせるのが 面接官の腕の見せどころだと思うのですが、 それでもやっぱり面接での話の成り行き上、 志望動機について質問することはよくあります。
すると、「KLab の高い技術力が魅力的」、とか 「そういう高い技術を学び、身につけたい」、とかおっしゃるかたが 少なからずいます。 そういうことを言われてしまうと、 私はつい (^^;)、 「高い技術力って例えばどんなことですか?」と 聞いてしまうのです。 意地悪な質問ですね (_O_)。
多くの方は、そういう質問が返ってくるとは全く予期していなかったらしく、 ここで言葉に詰まってしまいます。 志望動機が「技術を学びたい」なのに、 肝心のその技術がどういうものかイメージできていないのです。 言い換えれば自分が何をしたいのか実は分かっていない、 これはかなり問題ですよね?
「技術ってなんだろう…」 ふとそんなことを考えたことが一度でもあるような人ならば、 「技術を学びたい」なんて抽象的な言い方ではなく、 もっと具体的なことが言えると思うのです。 そして自分が何をしたいか、きちんとイメージできている人は、 KLab に入社したあと、ほぼ例外無く大活躍しています。