これまで
「弊社の面接で(私に)よく聞かれること、
面接官自身が語る面接攻略法」を、
「面接 FAQ」シリーズで書いてきたのですが、
タイトルでは内容が分かりにくかったのではないかと反省する今日このごろなので、
今回から より内容を表わすタイトルに変えてみます
(2007/7/12追記: 以前のページのタイトルも修正しました)。
内容自体は、「面接 FAQ」シリーズの続き物ですので、
以下のページも参照して頂けると幸いです。
(1) 高い技術力って例えばどんなことですか?
(2) 何か質問はありませんか?
(3) 前職でいくらもらっていましたか?
(4) 仮に、何をしてもいい、と言われたら、何をしますか?
続く 5 回目となる今回は前回の続きで、
「何をしたいか」と質問したときの、
応募者 (つまり面接を受けに来た人) の答についてです。
一生の時間のうちのかなりの時間を仕事に費やすのですから、
一生かけて取り組みたいと思うようなことをすべきだと私は思います。
嫌々仕事をしたって、好きでやってる人に勝てるはずはありません。
転職 (新卒の学生さんにとっては就職) を成功させる第一歩は、
自分が本当は何をやりたいか自覚することから始まるのだと思います。
だからこそ、私は面接で「何をしたいか」をしつこいくらい聞くのですが...
私にとっては意外なことに、
「人の役に立つことをしたい」 と
答える人が少なからずいます。
もちろん、「人の役に立つこと」という目的は崇高なものです。
NHK の番組「プロジェクトX」を引き合いに出すまでもなく、
人のために自らを投げうって技術革新に取り組む技術者たちの姿は
人の心を打つことでしょう。
でもそれって、平たく言えば、
技術者でない人 (視聴者) に技術者の人生が分かったような気にさせるための、
技術者でない人 (番組制作者) が考えたストーリーに他ならないわけです。
つまり、技術者の(技術者を描いた)、非技術者による、非技術者のための番組なわけで、
これから技術者としてスキルアップしていこうとする人が、
そんなマスコミの「嘘」を信じちゃいけません。
13歳のハローワーク 公式サイト では、
「人の役に立つのが好き」な人に勧める職業として、
- 政治家, 公務員 などの行政職
- 弁護士, 裁判官 などの司法職
- 保育士, 小中学校教師 などの教育職
- 警察官, レスキュー隊員 などの安全に関する職種
- ソーシャルワーカー, ホームヘルパー などの福祉関係の職種
があげられています。
「人の役に立つ」のを第一の目標とするなら、
まず技術を身につけて、その技術で人の役に立つ、なんて
回りくどいことをせずに、
もっとストレートにこういった職業を目指すべきでしょう。
技術を身につける、なんてサブ・ゴール (sub goal) を設定していては、
ゴールを目指す前に人生終わっちゃいます。
「技術」をあくまで目的を達成するための一手段としてとらえるのなら、
自分で技術を習得するなんて遠回りをするより、
技術者を雇うなりアウトソースするなりして技術面は他の人に任せ、
自分は自分の目標に邁進すべきなのです。
「技術」と「人の役に立つこと」両方を追い求めるには人生は短すぎます。
技術者としての人生を歩もうとするなら、
まず自分がどれだけ技術が好きか、
とことん自分の気持ちを確認してみるべきだ、
と私は思います。
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連休初日に、
「今日から五月連休ですね。会社によっては 9 連休のところもあるとか。あなたは何をしますか?」という問いかけをしました。
連休最終日の今日、連休を振り返ってみていかがでしょうか?
好きなことができましたか?